ギックリ腰(急性腰痛)はなぜ繰り返しやすいか

おはようございます。理学療法士の藤原です。

急性腰痛、いわゆるギックリ腰は、なぜ繰り返してしまうのでしょうか。ここでは、その主な原因を大きく2つに分けてご説明します。

まず1つ目は、関節包(関節を包む膜)の損傷です。腰の骨(腰椎)の関節周囲は「関節包」という膜で覆われており、この膜が一部傷つくことで痛みが生じることがあります。完全に修復されないうちに再び強い負荷がかかると、同じ箇所に再度亀裂が入り、腰痛を繰り返す原因となります。

2つ目は、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、既に診断を受けている場合です。これらの既往症があると、腰の神経が圧迫され、周囲の筋肉が緊張して硬くなります。硬くなった筋肉が引っ張られることで、強い痛みを引き起こしやすくなります。

以上のような理由から、急性腰痛は繰り返されることがあるのです。

再発を防ぐには、日ごろから腰痛体操を行って筋力や柔軟性を保ち、腰に負担をかけにくい身体づくりをすることが大切です。日常的な自己メンテナンスが、腰痛予防の鍵となります。

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