おはようございます。理学療法士の深澤です。今日は膝蓋骨骨折について紹介します。
膝蓋骨骨折とは
膝蓋骨(しつがいこつ)は、いわゆる「お皿」と呼ばれる膝の前面にある骨で、太ももの筋肉(大腿四頭筋)の力を効率よくすねに伝える重要な役割を担っています。この骨が割れてしまうケガが膝蓋骨骨折です。
原因
主な原因は転倒して膝を強く打つ直達外力です。特に高齢の方では、つまずきや段差での転倒がきっかけになることが多くみられます。また、交通事故やスポーツ中の衝突なども原因となります。まれに、強く踏ん張った際に大腿四頭筋が急激に収縮し、間接的に骨折を起こすこともあります。
症状
・膝前面の強い痛み
・腫れ、皮下出血
・膝を伸ばせない(伸展不能)
・歩行困難
膝蓋骨は膝を伸ばす機構の一部であるため、骨折により脚を自力で持ち上げられなくなることが特徴的です。
診断
問診と診察に加え、レントゲン検査で診断します。骨のずれ(転位)の程度や割れ方を確認し、必要に応じてCTやMRI検査を行うこともあります。
治療
骨のずれが少なく、伸展機構が保たれている場合は保存療法を選択します。ギプスや装具で一定期間固定し、骨癒合を待ちます。
一方、骨片のずれが大きい場合や関節面に段差がある場合は手術が必要です。ワイヤーやスクリューを用いて骨を整復・固定し、できるだけ早期からリハビリを開始します。
リハビリと予後
固定期間が長くなると膝が硬くなりやすいため、医師の指示のもとで可動域訓練や筋力訓練を行います。適切な治療とリハビリにより、多くは日常生活に復帰可能です。ただし、関節面の損傷が強い場合は将来的に変形性膝関節症を生じることもある為、予防を目的に運動の継続が必要なこともあります。
最後に
膝の強い打撲後に痛みや腫れが続く場合、自己判断せず早めに整形外科を受診することが大切です。早めに治療を行う事が、良好な回復につながります。
この記事が、皆様の日々の健康にお役立てできれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


