人工股関節置換術後とリハビリ

おはようございます。理学療法士の澤本です。

本日は人工股関節置換術とリハビリについて紹介します。

〇よくある原因と人工股関節置換術

人工股関節によくある原因は、1.肥満や重労働など股関節にストレスが長年かかり軟骨がすり減る、2.高齢者の転倒や外傷による股関節骨折、3.先天性による股関節脱臼や関節形成不全、4.関節リウマチ進行や大腿骨頭壊死 などがあります。

 この人工股関節はチタンやポリエチレンなどで作られており、置き換える手術により日常生活動作(歩行・階段・しゃがむなど)における股関節の強い痛みから大幅に改善され、生活しやすくなるメリットがあります。一方のデメリットやリスクとして、人工関節の耐用年数は一般的に20~30年とされ永久ではないことや、傷口からの細菌感染、手術後の生活によっては脱臼やゆるみや摩耗が生じるなどがあります。

〇手術後の生活に注意しましょう

 一般的に人工股関節は構造上や手術方式により、脱臼やゆるみが生じやすくなる「やってはいけない姿勢」があります。

特に手術後3ヶ月~半年間の筋肉や組織が回復し安定してくるまでは、脱臼に注意が必要です。

 脱臼しやすい姿勢とは、股関節を深く曲げる(しゃがむ、体育すわり、高所に足をかける)、股関節を内側にひねる(内股、足を組む)などの動作です。このため、ふとん・こたつ・和式トイレなどしゃがんだり床に座り込む和式生活ではなく、ベッド・イスとテーブル・洋式トイレなど洋式生活へ変更しましょう。

〇手術後のリハビリ

 人工股関節置換術後のリハビリは一昔前(10~20年前)と比べると、医学の進歩によりかなり早期から体重をかけて歩行できるようになりました。現在では手術後翌日から立つ・歩く練習を始める病院もあり、安静に寝ていることで生じる筋力低下や様々な弊害を最小限にとどめ、早期に筋力や歩行能力の回復を目指せるようになりました。これに伴い入院期間も短くなり、早いと1~2週間、回復の状態にもよりますが1か月程度で退院となる方が多くなりました。

しかし早期退院が増える一方、退院してもまだ自宅で生活するのがやっとで、関節を動かす角度や筋力の回復が不十分であったり、階段や屋外歩行などがまだ不安だと感じる方も多いようです。

 当院にも、手術して早期退院後にリハビリを続ける目的で外来通院される方がいらっしゃいます。医師の指示にてご本人の身体能力やペースに応じてリハビリを行っていますので、お気軽にご相談ください。