新年いかがお迎えでしょうか。理学療法士の飯田でございます。
今回は頚椎捻挫についてお話ししたいと思います。あまり聞きなれない言葉だと思いますが『むちうち』と言えば聞いたことがある方も多いかと思います。
頚椎捻挫は、交通事故やスポーツなどで頭部や顔面を強く打ったり、前後に大きく振られたりすることで首の筋肉や靱帯を痛めることで発症します。
主な症状としては、『首の痛み』、『首が動かない』などがあり、頭痛や吐き気、手のしびれなどの症状を訴える方もいらっしゃいます。
以前担当させていただいた患者様は、車の交通事故で信号待ちをしていたところを、後ろから追突されて頚椎捻挫と診断されました。一週間程度、内服と湿布で様子をみていましたが、症状が収まらないため、リハビリが開始となりました。
患者様の主訴としては首や肩が常に重だるく、頭痛もひどいとのことでした。首回り~肩甲骨周囲を触診すると首~肩甲骨周囲の筋肉はガチガチに緊張していて、筋肉が硬いから、首が動かない。動かないと循環不全になり痛みも強くなるという悪循環をたどっていました。
リハビリでは、痛みに注意しながら首~肩甲骨周りのリラクセーションを行い、徐々に筋肉をほぐしながら関節の動きを入れていきました。ご自宅でも首、肩甲骨周囲の体操を中心におこなっていただき、リハビリ開始から1か月後には首~肩甲骨周りの筋肉の緊張も軽減し、痛みや頭痛も気にならなくなったとのことでした。
今回、ご紹介したリハビリのように、当院では交通事故によるリハビリも行っています。
また、首、肩の慢性痛にお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください。自宅でできる体操などもお伝えしています。
それでは皆様、穏やかな一日をお過ごしください。