腰椎椎間板ヘルニアについて

おはようございます。理学療法士の飯田でございます。
本日は、腰椎椎間板ヘルニアについてお話ししたいと思います。

『ヘルニア』という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ヘルニアとはラテン語で「脱出」を意味します。体の中の組織や臓器が何らかの原因によって本来の位置から飛び出てしまう状態のことをいいます。
腰椎椎間板ヘルニアとは腰椎にあるクッションの役割をしている椎間板が、過度や負荷などが原因で、元の位置から飛び出てしまう状態です。飛び出てしまったものが、後ろにある神経を圧迫することで、様々な症状が現れます。
主な症状は腰や殿部、下肢の痛みやしびれ、下肢の筋力低下、ひどい場合は排尿障害を引き起こすこともあります。

ヘルニアの治療はリハビリと手術がありますが、排尿障害などの重篤な症状が出ない場合以外は、ほとんどがリハビリでの改善を目指します。

当院でも腰椎椎間板ヘルニアと診断され、リハビリを行っている方は多くいらっしゃいます。そして、リハビリを担当させていただいて感じることは、多くの方が

・体が硬い
・体幹のインナーマッスルが弱い(体の土台となる筋肉)
・姿勢が悪い 

ということが共通しているように感じます。
これらは、いずれも腰に負担がかかりやすいといえます。

リハビリでは硬い筋肉をほぐしたり、ストレッチ、動作指導、筋力訓練等を中心に行います。
筋力訓練といっても、激しい筋トレをするわけではなく、身体を支えるために必要な筋肉(インナーマッスル)に刺激を入れる訓練を行います。
リハビリを行うことで、身体の柔軟性や筋力を強化して、ヘルニアの再発予防が期待できます。
腰や下肢の痛み、しびれ等でお悩みの方は、まずはご相談ください。

※上の写真は★腹部に力を入れながらの下肢トレーニング★