頚椎捻挫(むち打ち)について

おはようございます。理学療法士の中川です。

今回は「頚椎捻挫(むち打ち)」についてお話しします。

頚椎捻挫とは、強い衝撃によって頭が大きく揺さぶられた際に、首の骨(頚椎)やその周囲の筋肉・靭帯に負担がかかり、痛みや不調が生じる状態を指します。自動車の追突事故やスポーツ中の衝突、高所からの転落などが主な原因です。

主な症状としては、

・首の痛みや動かしにくさ

・手足のしびれ

・頭痛、めまい

・耳鳴り、吐き気(嘔吐) などが挙げられます。

これらの症状は、負傷直後ではなく、数時間後や翌日以降に現れることもあります。

多くの場合、症状は2〜3か月以内に徐々に改善するとされていますが、中には数か月から数年にわたり症状が続く方もいらっしゃいます。

頚椎捻挫の回復を早めるためには、まず整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

急性期には、患部を冷やして安静を保つことが大切です。症状が落ち着いてきたら、ストレッチやマッサージなどで筋肉の緊張を和らげるケアを取り入れてみましょう。

また、医師の指導のもとで行うリハビリテーションも、機能回復に有効です。

当院では、医師の診断に基づき、物理療法だけでなく、リハビリテーションのプログラムを処方する場合もございます。症状に応じた適切な治療をご提案いたしますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。

~頚椎捻挫の治療方法~

・急性期(受傷直後~数日)

冷却、安静、薬物療法、頚椎カラー

・慢性期(数週間~数ヶ月後)

温熱療法、ストレッチ・マッサージ、リハビリテーション、電気治療

・自身で出来る事

入浴、軽い運動(ウォーキング等)、リラックス

~注意点~

① 無理は禁物

痛みが強い場合は、無理に動かしたり、ストレッチをしたりしないようにしましょう。

② 症状の変化に注意

痛みの悪化、痺れや吐き気などの症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。

③ 自己判断は危険

自己流の治療や、マッサージのやりすぎは逆効果になる場合があります。必ず医師や専門家の指示に従いましょう。

今回は、頚椎捻挫について話しました。

この他にも、身体や生活でのお悩みがあれば、相談して下さい。

一緒に解決していきましょう。