おはようございます。理学療法士の飯田でございます。
今日は身体の胸郭についてお話ししたいと思います。皆さんは胸郭が、どこだかわかりますか?
胸郭とは胸椎(きょうつい)、肋骨(ろっこつ)、胸骨(きょうこつ)で囲われた部分をいいます。胸の真ん中を触ってみると、ゴリゴリした骨があると思います。これが胸骨でそこから背骨にかけて、肋骨が体を覆っています。この部分を胸郭といいます。主な役割は心臓や肺、肝臓などの重要な臓器を守ることです。
この胸郭には可動性があります。肋骨や背骨を触りながら、身体を捻じったり、反らしたりしてみると、背骨や肋骨が動くのがわかると思います。胸郭は可動性を持ちながら、硬い骨によって内蔵を保護している部分といえます。
「ほとんど動かないよ」という方は、胸郭が硬くなっている可能性があります。実際に当院に通院されている患者様も、胸郭が硬い方はとても多い印象です。
特に胸椎という背骨の部分がとても硬くなりやすく、この部分が固くなると、首の部分の頸椎(けいつい)や、腰の部分の腰椎(ようつい)に、とても負担がかかりやすくなります。また、猫背の原因にもなります。頚部痛や腰痛がある方は、もしかしたらこの胸椎の硬さが大きな原因になっているかもしれませんね。
胸郭は首や腰以外にも肩や身体のバランスなど様々なことに影響している部分です。ぜひ、胸郭を意識して身体を動かしてみてはいかがでしょうか。
それでは皆様、穏やかな一日をお過ごしください。